なんとなく寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める。。。
それ、ちょっとした生活の乱れ…と思っていませんか?
「最近眠りが浅い気がする」「寝ても疲れがとれない」…そんな悩み、意外と多くの人が抱えています。
一時的なものだと思って放っておくと、いつのまにか日常生活に影響が出てしまうことも。
今回は、不眠症(ふみんしょう)のタイプや原因、そして睡眠薬(すいみんやく)についてやさしく解説。
さらに、ぐっすり眠るために気をつけたい生活習慣のポイントもご紹介します!
不眠症(ふみんしょう)って、どんな状態?
不眠症にはいくつかのタイプがあります:
- 入眠障害(にゅうみんしょうがい):布団に入ってもなかなか寝つけない
- 中途覚醒(ちゅうとかくせい):夜中に何度も目が覚めてしまう
- 早朝覚醒(そうちょうかくせい):朝早く目が覚めてしまい、そのまま眠れない
- 熟眠障害(じゅくみんしょうがい):寝たはずなのに眠りが浅く、ぐっすり感がない
「最近、どれか当てはまるかも…」と思った方は、次に原因をチェックしてみましょう。
不眠の原因はさまざま
不眠のきっかけは、人によって本当にいろいろです。
- 身体の不調:痛み、せき、頻尿(ひんにょう)、発熱など
- 生活リズムの乱れ:夜勤、海外旅行などの時差ボケ
- 精神的ストレス:仕事や家庭での悩み、環境の変化
- 心の病気:うつ病や不安障害(ふあんしょうがい)など
- お薬の影響:ステロイド薬やカフェイン入りの薬など
一時的なものもあれば、1か月以上続く「長期性不眠症(ちょうきせいふみんしょう)」もあります。
気になる症状が続くときは、早めの相談がおすすめです。
不眠症(ふみんしょう)の治療に使われるお薬いろいろ
不眠がつらいとき、医師の判断で「睡眠薬(すいみんやく)」を使うことがあります。
実は、睡眠薬にもいくつか種類があり、「どんなタイプか」「どんな生活をしているか」によって使い分けられます。
ここでは、よく使われるお薬をやさしくご紹介します。
🌙まずは基本!よく使われるお薬のタイプ
多くの場合、「ベンゾジアゼピン系」というグループのお薬が使われます。
リラックス効果もあって、気持ちを落ち着けてくれる作用があります。
効果の出る早さや、どれくらい長く効くかでいくつかのタイプに分かれています。
⏱【すぐ効いて短く効くタイプ】
トリアゾラム(ハルシオン)、など
→「布団に入ってもなかなか寝つけない…」という方におすすめ。
飲んですぐに効くけど、朝にはスッキリ目が覚めます。
💤【短時間だけどちょっと長く効くタイプ】
リルマザホン(リスミー)など
→「寝つきも悪いし、夜中に何度も起きる…」という方に向いています。
🌃【じんわり長く効くタイプ】
エスタゾラム、ニトラゼパム など
→「夜中に目が覚めちゃう」「朝早く起きてしまう」という方に使われます。
🕰【ゆっくり始まり長く効くタイプ】
ハロキサゾラム(ソメリン)など
→「夜明け前に目が覚めて、それから眠れない…」という方に合います。
🌟他にもあるよ!ちょっと特徴的なお薬たち
💡エスゾピクロン(ルネスタ)、ゾピクロン(アモバン)
副作用が少なめで、短くサッと効くタイプ。
💡エチゾラム(デパス)、ブロチゾラム(レンドルミン)
こちらもすぐに効いて、朝はスッキリ目覚められるタイプ。
眠気やふらつきに注意しましょう。
最近注目されている!オレキシン受容体拮抗薬(じゅようたいきっこうやく)
不眠症の原因のひとつは、脳が覚醒(かくせい)モードになりすぎていること。
脳をリラックスモードに切り替える薬が、オレキシン受容体拮抗薬です。
これらの薬は、脳の覚醒スイッチ(オレキシン)を抑えることで、眠りやすくしてくれます。
今ではベンゾジアゼピン系よりも多く使われているようです!
🌜 代表的なお薬
商品名 | 成分 | 特徴 |
---|---|---|
ベルソムラ | スボレキサント | 初めてのオレキシン受容体拮抗薬 |
デエビゴ | レンボレキサント | 朝までしっかり眠れる |
クービビック | ダリドレキサント | 薬を減らしたあとの強い不眠が出にくい |
✨ いいところ
- 依存(いぞん)しにくい
- 早く効果が感じられる
- 薬をやめても強い不眠がぶり返しにくい
主な副作用
- 眠気
- 頭痛やめまい
- だるさ
これらが感じられたら、無理せず医師に相談しましょう。
飲み合わせに注意!
他の薬(例:イトラコナゾール、クラリスロマイシン)と一緒に飲むと危険です。
医師や薬剤師に必ず飲んでいる薬を伝えてください。
✅お薬を使うときの大事なポイント
- 勝手に量を増やしたり減らしたりしない
→必ずお医者さんの指示に従って! - アルコールと一緒に飲まない!
→副作用が強く出たり、記憶がとんでしまうことも… - 飲んだらすぐ布団へ
→ふらつき防止のためにも、すぐに寝る準備をしましょう - 朝まで残るタイプは日中の行動に注意
→特にお年寄りは、夜トイレに起きたときに転ばないように気をつけて
ぐっすり眠るための生活習慣
お薬に頼る前に、まずは生活リズムを見直すことも大切。
ちょっとした工夫で、睡眠の質が変わってくるかもしれません。
🌙 すぐできる!快眠(かいみん)のためのポイント
- 毎日同じ時間に寝起きする
- 寝る前にコーヒーやお茶などカフェインを控える
- 空腹や食べすぎを避ける
- 日中に軽い運動やお散歩をする
- お昼寝はほどほどに(長くても30分)
- お酒に頼らない(かえって睡眠が浅くなることも)
まとめ|眠れない日が続いたら、無理せず相談を
「たまに眠れない」程度なら、誰にでもあること。
でも、それが何日も続くと、心も体も少しずつ疲れてしまいます。
「最近ちょっとおかしいかも」と思ったら、早めに医師に相談してみてくださいね。
無理に我慢しなくても大丈夫。
きっとあなたに合った解決方法が見つかります。
![]() | 価格:5280円 |





コメント